タンマヤータラー巡礼プロジェクト

“The preservation of Home, Temple, School & Five precepts observing”

 

1250名の仏法継承者が練り歩くタンマヤータラー巡礼は、タンマガーイの叡智を発見したプラモンコンテープムニー(ソッド・チャンタサロー)である大師が一生をかけて積み重ねた功徳波羅蜜の軌跡を巡っています。

僧侶の一生は最上のダンマを行く生き方です。この危険に満ちた長い輪廻転生の中で仏教の出家者たちの生き方は美徳を想起させる価値のある模範であり、生きることは苦であると警告し、導き説いて理解させているのです。その世間一般の生活において、多くの人が周囲からのあらゆる責任を抱え込んでいます。特に家族関係です。だから、自分のため、大いなる幸福、つまり涅槃を目指すために善行による功徳を積む時間を作る必要があります。

修行僧の生き方は世俗的な煩悩に反する生き方であり、あらゆる束縛と不安から解放された自由な生き方です。その思考、言葉、行動は信仰に値する優美で慎みのあるものです。僧侶は律に従って戒律を厳守し、瞑想や精神の発達によって純粋な知恵の光を得ようとしています。

タンマヤータラー巡礼とは何か

僧侶として出家したとき、尊敬と忍耐、律について自己を啓発しなければなりません。タンマヤータラー巡礼は新たに出家した僧侶がすべき修行法の一つです。このダンマヤータラーとは、“ダンマ”と“ヤータラー”という言葉を合わせた言葉です。“ダンマ”とは善の法という意味で、“ヤータラー”とは生き方、あるいは苦から抜け出すという意味です。つまり、ダンマヤータラーとはダンマによる生き方です。ブッダのダンマによって肉体的、精神的な苦から抜け出す生き方という意味になります。またはダンマを巡るというもう一つの意味もあります。つまり、ダンマを説いて回るという意味です。重要なのは、仏教の僧侶の一団が自らの脚でダンマを説いて各地を回ることです。美徳を布教するためであり、さらに僧侶がブッダの教えに従い、自らの悪い習慣に打ち勝つ自己啓発の策でもあります。

第11回目となるタンマヤータラー巡礼プロジェクトでは1250名の仏教僧が練り歩きます。2023年1月2日から始まり、31日まで行われ、頭陀行の間人々は三宝に捧げるための花びらを敷いて随喜する機会があります。その信仰に値する優美で穏やかな一心乱れない僧侶の一団の歩みを目にしただけでも吉祥となり、信仰のない人にも信仰が芽生え、励みとなります。そして、信仰ある人にはさらに深い信仰を生じさせる感動を与えます。.

花びらを敷いて僧侶を迎え入れることはブッダの時代からありました。それはブッダが仏弟子を連れ、タンマヤータラー巡礼をしたと経典の中にも書かれています。ある時、ヴェーサーリーの街で大きな災害が起きました。病気が蔓延し、街の住民がそこらかしこで死に絶え、山のような死体の山を築き、多大な苦しみをもたらしました。そのとき、ヴェーサーリーはブッダに救いを求め、招請しました。ブッダは招請を受け、500名の僧侶とともにラージャガハの街を出発し、タンマヤータラー巡礼を歩きました。ビンビサーラ王は80キロメートルの道中に旗と印を置き、チャトラや傘を用意し、五色の花びらを敷きました。道中に住む人々は道を掃除しきれいに整え、鮮やかな花束を装飾し、同時にブッダと僧団のダンマヤータラーを迎え、敬意を表すために十色の花びらを敷きました。

プラモンコンテープムニー・ルアンプー・ワットパクナムパーシーチャルーンである大師の波羅蜜を行なった生涯がタンマヤータラー巡礼の道にどのような重要性があるのか

今回の仏教継承者が歩くタンマヤータラー巡礼は、彼らにとっての自己啓発の機会でもあり、さらにタンマガーイの叡智を発見したプラモンコンテープムニー(ソッド・チャンタサロー)大師の計り知れない恩を思い起こすためでもあります。大師は計り知れないほどの美徳を示してくれました。大師は自らの命を賭してブッダの足跡を追うために功徳と波羅蜜を行ないました。人生のすべてを賭して自己啓発し、人々をタンマガーイへと到達させるために瞑想を教えました。それによって国内だけではなく、国外にも大師のように到達する人が現れ、仏教と出会い、人間として生まれてきた最上の拠り所、目標へと到達したのです。

タンマヤータラー巡礼プロジェクトで歩く、大師に関する 7 つの記念の地

1.生まれた地。

スパンブリー県ソーンピノーン群にあるロータスランド。

2.出家した地。

ナコーンパトム県サンプラン区のバーンナームテン運河あたり。

3.出家した地。

スパンブリー県オウギヤシのあるクローンソーンピノーンのワット・ソーンピノーン。

4.タンマガーイに到達した地。

ノンタブリー県クローンバンコクノイのバーンクルワイ郡のワット・ボートボン。

5.初めてタンマガーイの叡智を布教した地。

ナコーンパトム県バーンレーン郡のワット・バーンプラー。

タンマガーイの叡智を教え続けた地。

バンコク、パーシーチャルーン区のワット・パクナム。

7.世界的にタンマガーイの叡智を布教するセンター

ー(大師がタンマガーイの叡智を布教させるのに望んでいた地)。パトゥムターニー県クローンルワン群のワット・プラタンマガーイ。

この7つの重要な記念の地には大師の若かりし頃から出家し、一生を賭して功徳と波羅蜜を行なった歴史が記録されています。各記念の地には大師を模した大きな金の鋳造が安置されています。大師の恩に報いるため、世界各地にいる弟子たちが献上したものです。そして、訪れた人々が礼拝し、大師の素晴らしき美徳と大いなる慈しみを思い、この記念の地の来歴を学び、世界中の人々のために、全人類が真の拠り所を見つけ、苦の危険から解放されるために生涯を賭してタンマガーイの叡智を見つけ出してくれた大恩を思うことができます。それによって世界中の人々が真の平穏に出会うことができるのです。

タンマヤータラー巡礼によって社会や人々、僧侶にどんな効果があるのか

僧侶は律、尊重、忍耐、そして柔軟な生き方について自己啓発する機会を得られます。それによって僧団で平穏に過ごすことができるようになります。さらにタンマヤータラー巡礼は瞑想の一種です。健康を維持するためであり、道中でのけがや病気に対処する自己管理を身に着けるためでもあります。持ち物や肉体への執着を捨て、快適さや物を捨て、さらに感情を抑え、自分の感情に影響を及ぼすあらゆることに打ち勝つ練習にもなります。

人々にとっては大いなる功徳とのつながり持ち、僧侶を迎えて随喜する機会を得られます。なぜなら、タンマヤータラー巡礼を目にすることがそれだけで大きな吉祥です。僧侶のタンマヤータラー巡礼、美徳を行う僧侶の善行功徳に信仰あるこころで随喜することで計り知れない大いなる功徳の果報を得ることができます。

今回11回目となるタンマヤータラー巡礼プロジェクトに参加した人々はダンマヤータラーの僧侶から様々功徳を積む機会が得られます。

1.地域にある寺院を清掃し、修繕する

2.説法を聞く

3.朝と夕の御経と初転法輪経を唱える

4.瞑想

5.朝の食事を献上する

6.101カ所の寺院への布施物を献上する功徳が積める

7.ダンマヤータラーの僧侶を迎える花びらを敷くことができる

8.三宝と大師に捧げるロウソクに火を灯す

これらの活動は仏教の伝統に則ったもので家や寺院などの集団生活において愛情と団結力を生み出し、養ってくれます。そして、各地域に学校で若者の仏教への信仰を養い、社会全体で仏教や仏教文化を学ぶ機会を得られます。それによってお互いに愛情や温かさが生じ、相手への慈しみ、思いやり、慎みが生じます。仏教への愛と仏教を支え合うことで仏教を永遠に発展させ、子や孫、後世に善行を伝え、残すことができます。

故に、タンマヤータラー巡礼プロジェクトは有益な効果をもたらすプロジェクトなのです。まずは僧侶が瞑想によって自己啓発し、自己啓発によって思考や言葉、行動が清らかになります。それは多くの人々の善き徳の模範となるのです。僧侶の日々の戒律に従った良き活動や善行は、人々のよき善行への励みとなります。人々が善行を続けることで善行に励む人が各地に増えていき、拡大して世界各地にまで影響を及びます。それは最終的に世界平和へとつながるのです。

内なる平穏から世界平和が生じる